『そのナイフでは殺せない』
森川 智喜
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そのナイフでは殺せない
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あらすじ
大学の仲間たちと自主制作映画を撮る七沢。ある日、イタリアの蚤の市で買ったナイフで鉛筆を削っていると、ガボーニと名乗る霊が現れ、「このナイフで殺した命は、16時32分に生き返る」と言い、姿を消した。半信半疑の七沢だったが、ナイフを使って殺した蠅が、翌日の16時32分に蘇生するのを目の当たりにする。
一方、犯罪を憎み、規律を重んじるシングルマザーの小曾根警部。ある日、ミニシアターで上映された映画を観た客から、「あの映画は、猫や犬などを本当に殺しているのではないか」と通報が入る。監督である七沢を疑う小曾根だが、動物殺害の物証はひとつも出ない。
執拗な捜査を続ける小曾根をあざ笑うかのように、七沢はナイフを使い、次々と命を奪っていく――。
ナイフの力で緻密な“殺人"を繰り返す若き映画監督。正義を信じるあまり暴走捜査するシングルマザーの警部。壊れていくのは、どちらなのか――。予測不能な結末が待ち受ける、ノワール・ミステリの新境地!
書誌情報
- 発売日
- 2019年2月20日
- 価格
- 定価1,980円(税込み)
- ISBN
- 978-4-334-91267-3
- カテゴリ
- フィクション、文芸
- 判型
- 四六判ソフト