ミステリー雑誌『ジャーロ』
No.64 2018 SUMMER

坂木 司
〈和菓子のアン〉
「こころの行方」（前編）

バレンタインフェアのため呼ばれた、優秀過ぎる助っ人。彼女の存在にアンの心は揺れる。

芦辺 拓〈幻燈小劇場〉
「おじさんの植物標本」

トランクから見つかった美しい花の標本。老俳優はまたも不可思議な体験へと導かれる。

澤村伊智
「シュマシラ」

食玩コレクションの中でモチーフが分からない謎の一体。男たちは正体を追い求めて……。

鳥飼否宇
〈ディザスター・シリーズ〉
「株を守りて兎を待つ」

豪雨で川が氾濫(はんらん)、泥水に襲われた家から男が救助された。だがその家にはもう一人……。

柄刀 一
〈南美希風・国名シリーズ〉
「或るオランダ靴の謎」

南(みなみ)美希(みき)風(かぜ)が招待された邸宅。主(あるじ)の妻が愛好する木靴が、禍々(まがまが)しい事件の幕を開ける！

前川 裕
〈犯罪心理学教授・高倉の事件ファイル〉
「倒錯者」

高倉(たかくら)が開設した「犯罪相談所」を訪れた男は、兄が異常性癖と殺人で告発されたと語る……。

青柳碧人
〈二人の推理は夢見がち ２〉
「未来を、11秒だけ」

〝夢見がち〟の司(つかさ)と〝腹話術人形〟の早紀(さき)。二人の能力者は再び事件に巻き込まれる！

北原真理
〈日本ミステリー文学大賞新人賞受賞第一作〉
「きょ～わ国から来た男」

次代を担う傑物(エリート)として警察大学校に入ったが、実はまぬけ(・・・)と認定された男。その真の姿は!?

阿津川辰海
「六人の熱狂する日本人」

六人の裁判員が臨んだアイドルオタク同士の殺人事件。無事最終評議を迎えたはずが……。

森 晶麿
〈「怪物率」特別編〉
「けんかを止めて、ミツメ公園」

怪物狂の美青年・ナイトさまと、お供の美少女・ウサギは、怪物が目撃された公園へ……。