ミステリー雑誌『ジャーロ』
No.63 2018 SPRING

宮部みゆき
〈女神の苦笑〉
「映画館の妖精」

「俺は人生に成功した」順調に停年を迎えた夫。だが彼は知らない。“妻の人生”と決心を。

坂木 司〈和菓子のアン〉
「甘い世界」（後編）

振り袖選びと「宇宙モチーフのお菓子」の謎。悩みは尽きないが、まずは甘いものを一口！

鯨 統一郎
〈銀幕のメッセージ〉
「スパイはつらいよ」

いつもと違い、重苦しい空気が漂う〈森へ抜ける道〉。あのメンバーがいない理由は!?

天祢 涼
〈巫女の推理に御利益あり〉
「あなたの気持ちを知りたくて」

神々しいまでに美しい巫女舞を披露する 雫 (しずく)。その心に秘められた強い思いが明らかになる。

前川 裕
〈犯罪心理学教授・高倉の事件ファイル〉
「あなたと一緒に踊りたいの！」

バイリンガルであるが故(ゆえ)に日本で苦しんできた私。彼女だけが心の支えだったのに……。

柄刀 一
〈南(みなみ)美(み)希(き)風(かぜ)・国名シリーズ〉
「或るエジプト十字架の謎」

カメラマン南美希風が「国名を冠した謎」に挑む！　第一弾はあの「エジプト十字架」！

鳥飼否宇〈ディザスター・シリーズ〉
「善人なおもて往生をとぐ」

ネットニュースを配信する郷(ごう)田(だ)たちは、沖縄の離島で偶然火災の映像をものにしたが……。

大山誠一郎
「暗黒室の殺人」

突然、停電した地下二階のギャラリーに閉じ込めたれた五人。真っ暗闇のなかで事件が！

曽根圭介
「父の手法」

認知症の老人から別人と間違われた介護士。だがそこから、殺人の冤罪事件の疑惑が！

澤村伊智
「宮本くんの手」

多くの人間にある体の些(さ)細(さい)な異変。存在を忘れるほどのそれに、もし意味があったら……。