ミステリー雑誌『ジャーロ』
No.62 2017 WINTER

若竹七海
「葬儀の裏で」

ある旧家の本家を継ぐ老女サクラ。姉の葬式にその孫が現れたことで何かが動き出す……。

長岡弘樹
「百万に一つの崖」

人事異動で後輩が直属の上司に。そのときから男の頭にある小説の筋が思い出されて……。

深水黎一郎
〈第四の暴力〉
「常識人一名」

テレビ局の番組制作現場で「無敵の神」に登り詰めた男を巡る凄絶スラップスティック！

前川 裕
〈犯罪心理学教授・高倉の事件ファイル〉
「悪意の陥穽」

若き日の高(たか)倉(くら)と妻・康(やす)子(こ)の出会い。そこには自身の心の闇に絡(から)め取られた一人の男がいた。

澤村伊智
「ありふれた映像」

誰も注目しない、スーパー店内の販促ビデオ。そこに映っていた無いはずのものとは……。

芦辺 拓
〈幻燈小劇場〉
「おじさんのトランク」

老俳優は主演舞台のため、風変わりで魅力的な“おじさん”の思い出と足跡を辿(たど)り始める。

森川智喜
「そのナイフでは殺せない」

映画監督に憧れ、短編映画を撮る大学生・七(しち)沢(さわ)。ある日、不思議なナイフを手に入れる。

早坂 吝(やぶさか)
「殺人犯 対 殺人鬼」

殺したかった男が、誰かに先に殺された!?　しかもとんでもない残虐な殺し方で……。

阿津川辰海
「透明人間は密室に潜む」

透明人間病が広がる世界。一人の透明な女が決意した――あの男を殺さなければならない。